【DaVinci Resolve】シネマティックな黒い帯を入れる方法

こんにちは,masART STUDIOのカワグチです。今回は Blackmagic Design 社の DaVinci Resolve を使用して,映画のように画面の上下に黒い帯(レターボックス)を入れる方法をご紹介します。解説動画のサンプルでは,アスペクト比 16:9 の画面からスタート。3 秒後に 2.35:1 (シネマスコープ)へレターボックスをアニメーション(クロップ)して,終盤に 16:9 の画面に戻ります。こちらの記事も解説動画に沿った内容となっています。簡単な手順でシネマティックな表現できますので,ぜひ最後までご覧ください。

この記事について

本稿は,masART Blog(2021年5月23日)に投稿された記事を再編集したものです。

目次

タイムラインの構成

作例の動画は3つのクリップと,1つの調整クリップで構成されています。調整クリップは,Adobe 製品の調整レイヤーのように,調整クリップで設定したエフェクトの内容は,その調整クリップよりも下に配置された全てのクリップに適用されます。なお,調整クリップは以下のエフェクトで機能します。

  • エディットページのインスペクタ
  • Fusionページのエフェクト
  • カラーページのグレーディング

クロップエフェクトの適用

それでは,クロップエフェクトの適用について解説をいたします。

動画素材と調整クリップを配置

最初にエディットページを開いて,ビデオトラック 1 に動画素材のクリップ,ビデオトラック 2 に調整クリップを配置します。調整クリップは, [エフェクトライブラリ] から [エフェクト] を開き,「調整クリップ」を選択してタイムライン上の任意の位置にドラッグします。初期状態では 5 秒程ですが,調整クリップを動画素材の長さに合わせます。

再生ヘッドを開始点に移動

再生ヘッドをクリップの最初( 0 フレーム目)へ移動します。

開始点にキーフレームを設定

調整クリップを選択した状態で,画面右上のインスペクタを押下して,「上クロップ」と「下クロップ」にそれぞれキーフレームを打ちます(値は 0 のまま変更しません)。

開始3秒後にキーフレームを設定

再生ヘッドを最初のフレームから 3 秒の位置に移動して,「上クロップ」と「下クロップ」の値を 132(*) へ変更します(キーフレームが打たれていることを確認してください)。

* FullHD(1920x1080px)の場合。アスペクト比を 2.35:1(1920x817px)にしたいため,(1080-817)÷2=131.5 の近似値として 132 を設定します。

終了3秒前にキーフレームを設定

続きまして,再生ヘッドを最後のフレームから 3 秒前位置に移動してキーフレームを打ちます(値は 132 のまま変更しません)。

終了点にキーフレームを設定

最後に,再生ヘッドをクリップの最終フレームに移動して,「上クロップ」と「下クロップ」の値を 0 へ戻します(キーフレームが打たれていることを確認してください)。

クロップエフェクトの確認

Space キーを押下すると,タイムラインを再生することができますので確認してみましょう。レターボックスが表示するタイミングや速度をお好みで調整してください(キーフレームの位置で調整できます)。

以上となります。最後までご覧頂きありがとうございます。

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この記事を書いた人

1969年,東京生まれ。ライター。写真家。美術家。masART STUDIO主宰。東京の郊外を拠点に活動。Webメディアで執筆の傍ら,人工構造物をモチーフとしたフォトモンタージュ作品を制作する。目標は,ダイエットと,ITリテラシーを高めること。

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